カタルーニャ州 独立訴える100万人デモ スペイン
2018年9月12日 6時52分
去年、スペインからの独立の是非を問う住民投票を行い、政府と激しく対立したカタルーニャ州で、およそ100万人が独立を訴えてデモ行進を行い、再び双方の対立が強まる懸念も出ています。
スペイン北東部のカタルーニャ州では、去年10月、独立の是非を問う住民投票の結果を受けて州議会が一方的にスペインからの独立を宣言し、これに対して中央政府は州の自治権を停止したうえで、幹部を解任し、議会も解散させました。 カタルーニャ州の中心都市バルセロナでは、11日、スペインからの独立と、国家反逆罪に問われて拘束されている州の元幹部の解放などを求めるデモ行進が行われました。 およそ100万人が参加して大通りを埋め尽くし、黄色と赤、そして青からなる独立派の旗をふりながら行進し、口々に独立への支持を訴えていました。 スペインでは、ことし６月に政権交代があり、カタルーニャ州と激しく対立した前の政権に代わって、対話での解決を目指すとするサンチェス政権が発足し、カタルーニャ州のトラ首相との間で初めての会談も行われました。 しかし、カタルーニャ州側は、再び住民投票を実施する考えを示していて、今回の大規模なデモ行進によって独立機運が盛り上がり、中央政府とカタルーニャ州の対立が再び強まる懸念も出ています。
Font: https://www3.nhk.or.jp/